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台風のお話しと気候変動

今年も8月に入り、夏も本番。本格的な台風の時期です。かつては、鹿児島は台風銀座と言われるほど台風の多い県でした。

その中でも、私の出身地の枕崎市は中心的なところ。

子供のころ、台風がみえると数日前から大人たちは、

忙しくなります。

港では船の避難作業、家々では風対策のため、壁に釘付けする音があちこちで聞こえます。

海岸では、集落の長老たちが集まり経験と勘で、雲や風の流れを観察して、台風の動きを予想します。

これが不思議と当たるのです。現在では、気象予報も的確に報じてくれますが、当時はまだまだ、正確さは乏しいものでした。そんな中、長老たちの予報は地域の人にとって頼りになりました。

 

台風といえば、昭和の三大台風のひとつである枕崎台風でしょうか?

よく祖母から聞かされたものでした。戦後すぐのころ、枕崎に上陸した台風で最大瞬間風速75m、死者を2500人ほど出した最大級のものだったとか。

ただ、終戦直後で気象情報や防災体制が不十分だったことも原因かと思います。

台風が過ぎ去った後、子供たちにとっては、不謹慎ながら被害調査も興味のあるものでした。

特に海岸では、珍しい漂流物や時には座礁船などを発見することも、しばしば。

また、高潮で玄関の靴やスリッパがプカプカ浮いていることもありました。それを喜んでいるわけではありませんでしたが、そんなに悲しんでもなかったかと、思います。

 

ところが、昨今は、台風の進路にも変化が生じています。

従来より、日本列島の北側を通過する傾向にあり、東北地方や北海道への上陸も珍しくありません。

これも、地球温暖化や気候変動の影響があるとのことです。

地球温暖化や気候変動は、とりわけ農業や漁業に対する影響は大きいです。

今年は、コメの産地である上越市ではかなりの水不足が生じ、品質や収穫量の低下などが心配されています。また、漁業においては海面温度の上昇により、魚の分布や漁獲量に変化が生じています。

 

今や、適応と変革が必要な時期かと。一方、今後、北海道や東北地方は、栽培できる作物の種類も増え、農業エリアとして期待がもてるのでは、との専門家の意見もあります。

鹿児島においても、近い将来、港にキハダマグロがあがり、パパイヤやパイナップル、コーヒーなどの栽培が容易になる時が来るのでは、と思います。

自然に逆らうより、科学とこれまでの経験を融合して知恵を絞る。

季節や気候の変化に合わせた暮らし方を考える。

決してマイナスのことだけじゃない。案外と、地域創生などへのきっかけになるのかもしれません。

 

本格的な夏場に向けて、無理をしない。エアコンで体調を保ちながら、水分をとり、また、頑張ろう、

かと思います。

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